一人暮らしをしていると、「毎日の食事」に意外と頭を悩ませるものです。朝はギリギリまで寝たいし、仕事終わりはヘトヘト。外食やコンビニ弁当が続くと、財布にも健康にもよくないのはわかっていても、自炊をする気力が湧かない――そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか?
特に一人分の料理は手間がかかる割にコスパが悪く、つい「面倒くさい」が勝ってしまいます。そんなときに頼れるのが「宅食(たくしょく)」です。
宅食ってなに?
「宅食」とは、調理済みの食事を自宅まで届けてくれるサービスのこと。似たようなものに「宅配弁当」や「ミールキット」がありますが、宅食の特徴は「すでに完成された食事が届く」点にあります。
電子レンジや湯せんで温めるだけで、すぐに食べられるので、調理や洗い物の手間がほとんどかかりません。
宅食の形態
- 冷蔵タイプ:届いたらすぐ食べられる。賞味期限は短め。
- 冷凍タイプ:保存が効く。1~2ヶ月分まとめて注文できる。
- 定期便タイプ:毎週・隔週で自動的に届く。
- 都度注文タイプ:食べたい時にだけ頼む。
一人暮らしの場合は、「冷凍+定期便」が一番使い勝手が良いと感じています。冷凍庫に常備しておけば、「何も作りたくない日」や「深夜の空腹」時にも便利です。
実際使ってみた感想
筆者自身、在宅勤務が多くなってから宅食を使い始めました。当初は「冷凍ごはんっておいしいの?」と半信半疑でしたが、最近の宅食は侮れません。
メリット1:自炊より時短・ストレスフリー
買い出し→調理→後片付け。この一連の流れが一切なくなるのは驚異的です。10分以上かかっていた夕飯の準備が、冷凍庫から取り出して5分で完成。
特に忙しい平日や疲れて帰ってきた日、あるいは体調が微妙な時でも、栄養バランスの良い食事が手軽にとれるのは大きなメリットです。
メリット2:栄養バランスのとれた献立
宅食の多くは管理栄養士がメニューを監修しており、「カロリー」「塩分」「たんぱく質」などが計算されています。自炊だとつい炭水化物中心になりがちなところを、肉・魚・野菜がバランスよく入っている点もありがたいです。
メリット3:外食より安くて健康的
一食あたりの価格は、だいたい500~700円程度。これだけ見ると高く感じるかもしれませんが、外食に比べれば安く、健康的です。しかも交通費も時間も節約できます。
デメリット:味の個人差と冷凍庫問題
すべてのメニューが「おいしい」とは限りません。味付けは健康志向なだけに薄味のものも多く、「もっとパンチが欲しい」と感じる時もあります。また、まとめて10食分など注文する場合、冷凍庫のスペースがかなり必要なのも要注意です。
宅食をどう使いこなすか?
1. 忙しい日のためにストックしておく
毎日宅食に頼る必要はありません。「今週は会食が多いから3食だけ」「週末は自炊するから平日だけ」など、ライフスタイルに合わせて柔軟に使うのがポイント。宅食は「選択肢の一つとして冷凍庫にある」状態が理想です。
2. 苦手なメニューは避けられるよう選択肢が多いところを
好みが分かれる魚料理や、独特な味付けの煮物などは、人によっては食べにくいかもしれません。メニューが選べるタイプの宅食サービスを使えば、苦手な食材を避けることもできます。
3. トッピングやアレンジで満足度UP
例えば、ごはんだけは炊いておいて、メインのおかずだけ宅食にしたり、市販のスープや納豆を足すだけでも満腹感が違います。味が物足りない時は、七味やカレー粉などでアレンジするのもおすすめです。
宅食が向いている人・向いていない人
向いている人
- 平日は仕事が忙しくて自炊する余裕がない
- 食事の栄養バランスに気を使いたい
- コンビニや外食に飽きた/体調を崩しがち
- 自炊にかかる水道光熱費や手間を減らしたい
向いていない人
- 毎日自炊が苦でない/料理が好き
- 食費を極限まで抑えたい(1食300円以下にしたい)
- 食材を余らせず使い切るのが得意
宅食は「誰にでも最適」な選択肢ではありませんが、日常に余裕を生み出すツールとしては非常に有効です。
宅食に救われた日々
個人的に、宅食に助けられた一番の場面は「風邪をひいたとき」でした。買い物にも行けず、動くのもつらい中、冷凍庫にあった宅食がまるでご褒美のように感じました。レンジでチンするだけで、温かいごはんとおかずが食べられる幸せ――。
それ以降、「未来の自分を助けるために」と考えて、冷凍庫には常に2〜3食分の宅食をストックしています。
宅食は「一人暮らしの味方」
一人暮らしは自由で楽しい反面、「生活力」が問われる場面も多いです。特に食事は、自分の健康や心身の状態に大きく影響します。
宅食は、そんな一人暮らしにおいて「食のインフラ」として大きな助けになります。「自炊できない=だらしない」という時代は終わり。効率的に、かつ健康的に生活する選択肢としての宅食は、これからの一人暮らしにとって欠かせない存在になるかもしれません。
